花/Cue

一応レコーディングエンジニアとしては引退作品の位置づけ。
一番最後に発売されるからね。
今後、余程のことが無い限り、新規の依頼は受け付けません。

花/Cue インディペンデントレーベル \840

#1:君、待つ未来
#2:ヒューマニズム
#3:花
#4:投影

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Cue are
Vo&Gt:岩堀 努
Ba:船木 啓吾
Dr:野口 正洋


サウンドデザイニング・レコーディング・マスタリング・プロデュースを担当。

個人として色々な思いを込めた作品。それは激動の中で生まれた。
そして、それが届かなかった作品となった。


本日、ジャケットの刷り直しが終わり、完成を迎えた。
上半期を締め括るにはいい作品。


これらを約2ヶ月という悶絶ハイペースな期間で録らなければいけなかった。
構成も十分練られていない中、バンドに飛び込んでの作業。
殆ど会話をした事が無かった2人のメンバーと、長い付き合いのDr:野口君との共闘。
楽しく、厳しく、短く、辛い闘いだった。

#1:君、待つ未来
 以前発売されていたものや、無料配布されていたもの、
 更には就職失敗した会社でRecした作品との闘いだった。
 ドラムの音作りに悪戦苦闘。
 下降テンションMix日に一番最初に取り掛かった作品でもあり、混沌を極めた。
 一部モノラルとステレオをコントロールする事で迫力や広がりを出そうとしている。
 自分の音世界を変えられるきっかけとなった曲。

#2:ヒューマニズム
 個人的に"怒"の感情を込めた作品。 ベストミックス。
 ギターのサウンドデザインを積極的に行った。
 奏でられるギターの刺々しさや、毒々しさ、ノイズやフィードバックで混沌感を前面に出す。
 スピーカーやヘッドフォンに張り付いたこのギターの音、皆に届くといいなぁ。
 「この世界で涙が 流れるなら この世界は 今日も 悲しいまま」
 この思い(詩)をブチ壊せる様に音に魂を込めた。
 自分の為に流しているその涙、他人に流せるか?

#3:花
 個人的に"哀"の感情を込めた作品。アレンジ、サウンドデザインを行う。
 Syrup16gの"ニセモノ"のデザインをリスペクトしたような作品になったかな?
 「何回笑ったって 何回叫んだって 誰も気付いては くれないけど
  確かに咲いているよ 確かに息をしている いつだって 顔を上げながら」
 回るギターの残響音で混沌さを出し、後半ではシンプルにし、
 落ち着いていくような過程を作り出す。
 ベースのメンテもこの曲で行い、音に柔らかさを出す。

#4:投影
 ライブを見ていて、一番録りたかった曲。 何度泣かされた事か…
 このブログでも何回かこの歌詞が出てきているほど好きな曲。
 個人的に"楽"の感情を込めた作品。ただし、この"楽"は"楽しい"にあらず。
 "楽になる"事を目指して作った。 変わった自分に"楽"もたらしたいが為に。
 今度映し出せる自分の位置は
 「“冷たい現実”でもない “くだらない秩序”でもない」
 自分であるといいなぁ。 全ては自分次第。
 全体的にやさしく、包み込むようにmix。
 そして、自分に言い聞かせるように…

こうやって私情を作品に込めてしまうなんて駄目だわな。
ただ、こうする事の味付けが自分の持ち味やと思ってる。
なので、メジャーを目指さない事にした。
そして、やりたい事以外やらない事にした。
自分の楽しめる、おもろい事を探してやらないと、持ち味を発揮できねぇっす!
じゃないと相手を楽しまされないっすね!!